『鉄拳大百科』

著作者・編集者[著作者・編集者]
出版年2003年
大百科度[大百科度]

最近ではパラパラ漫画が話題でなんとMUSEのMVにも使われた鉄拳の大百科。

この大百科は他のとは重さが違います。内容に重みがあるとかではなくて手に取るとずしっと重いのです。いやいや、内容も重みがあるんですが、とにかく1kgぐらいあるんじゃないでしょうか。

なんせ完成までに1年半かけたというではありませんか。

この大百科には鉄拳のルーツや才能、様々な側面がしみ出ています。

全体を通して堪能できるのはやはりフリップ芸。この当時のほとんどのネタを網羅しているんじゃないかと思うほどの質量といったらもう嫌というほど、飽きがくるほど、胸焼けするほどのボリュームです。そして、やっぱり絵が上手。そこから、見えてくるのは漫画好きの一面。家でせっせと漫画描いてる少年時代の鉄拳が目に浮かびます。高橋陽一や和田ラヂヲとの対談も面白いです!
テレビでのネタの構成では一枚ごとにボケが広がり飛躍していきながら時折挟み込む無関係の首つりのコマが不条理の笑いをアクセントにしつつ、大爆笑を生み出すのですが、この大百科ではその構成は希薄でむしろ一コマ漫画としての面白みが際立っているように思います。

テレビでやったネタや、雑誌の連載なども掲載されているのですが、テレビ系雑誌の連載でしょうか、テレビにまつわる1コマ漫画とコラムがありまして、その内容から子供の頃のテレビへの愛が鉄拳のネタの感性に直結していることが分かります。
そして、鉄拳といえば格闘家との一面を忘れてはなりませんが、北斗の拳のパロディ漫画にも格闘好きとしての鉄拳がかいま見られますから、ワールドプロレスリングや北斗の拳など子供の頃のテレビ鑑賞がプロレスラー鉄拳のルーツでもあるようです。
「格闘家名鑑」(初出は格闘Kマガジン)の項では修斗の山本KIDや桜井マッハ速人、佐藤ルミナなどにイラスト入りの紹介をしています。

あと、エスパー伊藤さんがちょこちょこ出てくるのでホームパーティなどで友人達と伊藤さん探しゲームとして利用するのも楽しいかもしれません。

書籍データ
出版年
2003年
ページ数
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